Shibuya Perl Mongers 1周年記念テクニカルトークは2003年10月18日、小雨の降る中行なわれた。
会場は、目黒にある技術評論社のセミナールームで、受講者用の机にはPCが設置されていた。PCは今回のイベントでは利用しなかったが、主催の宮川氏によれば、この会場を借りる際にPCになんらかの損害があった場合には宮川氏個人がそれを補償するという誓約があったそうで、なかなか大変そうである。もちろん、参加者みなマナーも良く、実際に補償する羽目には至らなかったようだ。マナーが良すぎてとても静かだったが... 静かな人が集まったせいか、発表に対するさまざまなリアクションが若干薄めな感じがあった。
そんな中でも、大きな笑いを取っていた発表があった。それは LightningTalkセッションの中で行なわれた、小山氏による「オープンソースソフトウェア開発者はなぜ飽きるのか」という発表である。 小山氏はおもむろに携帯電話を取り出し、着信メロディを流してから 会話形式で一言二言ネタを披露する、というショートコント形式で 発表を進めていった。例えば「バグレポートいっぱいくれるんだけど誰もパッチくれないんだよねー」とか、「今こんなソフトウェアを作っているんです。あ、それSourceForgeでみたよ?」といった具合に、笑えながらも笑えないネタが沢山投入されていた。しかしながら氏の発表は「笑っておしまい」というだけではなく、そこから「ドキュメントをきちんと整備する」「事前に調査をしっかり行なう」などといった教訓へと話を繋げ、非常に意義のある発表となっていた。 小山氏のblogによれば、この手法は ふかわりょう式プレゼンティングだそうである。
LightningTalkでは他にも興味深い発表が沢山あったが、 その中でも特に目を引いたものが一つあった。高林氏による「 ネットピープル分類学 その傾向と対策」である。 ネットワーク上でよく見かける行動を「蘊蓄系」「昔話系」等に分類するというものだったが、きわどい画像をまじえつつ、非常にユーモラスな発表となっていた。 この中で、不本意ながら筆者の顔写真が「昔話系」のところに掲載されていた。 高林氏の 教訓を胸に、老害と呼ばれないよう心がけたいものである。
LightningTalkばかりだけでなく、通常のセッションについても目を向けてみよう。伊藤氏と宮川氏の発表は、どちらもblogに関するものだった。 伊藤氏はblogに関する全般的な話、宮川氏は Shibuya.pmで利用しているBlosxomの話題が中心となっていた。blogツールの有用性について解説がなされたが、合わせて実際にblogツールで書かれた イベントのまとめページを見てみると、説得力のある話だったのだと納得できる。
残念ながら、テクニカルトークの発表では「ここだけの話」も多く、ここで詳細に紹介することはできない。例えば、 高林氏の発表資料では、筆者の顔写真も含めいくつかの情報が 削られている。
一般にイベントはライブ感覚が重要である。特に LightningTalk は 発表者が5分ごとにかわるがわる 講演を行なうというスタイルなので、その場に居合わせていないと、なかなかその面白さを感じることができない。
読者の皆様方も、LightningTalk のようなライブ系イベントがある際には、是非実際に参加いただいて、その感覚を実感して貰えると良いのではなかろうか。